SES企業の文系エンジニアがユーザー系SIerに転職できた3つの理由 | 転職して感じたメリット・デメリットも紹介

「客先での開発ではなく、自社開発を行っている会社に転職したい」

「客先がコロコロと変わるため、スキルアップできず将来が不安」

このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?

 

数年前まで私も同じ悩みを抱える一人でしたが、意を決してSIerに転職しました。

現在はSIerで基幹システム(販売管理、生産管理)の自社開発を行っています。

本記事では、SES企業の文系エンジニア(開発歴2年)だった私がユーザー系SIerに転職できた理由と、実際SIerに転職してみて感じたメリット・デメリットをご紹介します。

SES企業から転職しようとしてる方、転職先としてユーザー系SIerを検討している方にオススメです。

 

私がSES企業からユーザー系SIerに転職できた3つの理由

資格(応用情報技術者/日商簿記2級)を保持していた

転職する際に以下の資格を持っており、転職活動の中で高く評価されました。

 

転職時に持っていた資格
  • 応用情報技術者
  • Oracle Master 12c Bronze
  • 日商簿記検定2級

 

上記の資格は全てSES企業入社後に取得。

客先常駐で働くようになって、人間関係的にも自分の性格的にも「この働き方は向いてないな」と感じていました。

そのため、「数年後もっと良い条件のSIerに転職できるように!」と計画的に資格を取得しており、それが功を奏した形となります。

 

「IT系の転職ではスキルで評価されるのでは?」

といった話を耳にすることもあり、「本当に資格は必要なのか?」といった疑問もあると思います。

システム開発会社の面接官からすると、面接時に口だけで「ITの勉強頑張ってます!」は信用できません。

そのため、「資格」という目に見える形でアピールすると説得力が違います。

たしかに「スキル重視の即戦力」を求めている会社もたくさんありますが、中には若手社員を中途採用して育てていこうとしている会社もあります。

文系で特別なスキルもなかった私がSIerに転職できた理由としては、「資格を持っていた」ことが1番大きいでしょう。

 

転職時の年齢が若かった

身もふたもない話ですが、転職当時は20代後半だったことが評価されました。

私の経験上、他の会社でクセのついた30~40代のエンジニアよりそこそこ出来る素直な20代のエンジニアを求めている会社は多くあるように感じています。

私も20代後半で転職活動を行い、プログラミング歴は2年と短めでしたが、特に突っ込まれることもありませんでした。

そもそも、「20代に高水準なスキルを要求することは少ないのでは?」と思っています。

年を重ねれば重ねるほど選択肢が狭くなっていくと思うので、今の会社に不満がある方は早めに転職した方が良いでしょう。

 

ユーザー系SIerに転職して感じたメリット

上流工程(要件定義、基本設計)が出来るようになり、スキルアップ

SIerに転職してからは上流工程(要件定義)からプロジェクトに携わることが出来るようになりました。

※SES企業では、「派遣先のプロジェクトの設計・開発フェーズから途中参戦することが多いため、上流工程を経験できる機会は少なかったです。

上流工程(要件定義)を出来るようになったことで仕事の幅が広がりました。

今は30代ですが、プログラマー、システムエンジニア、プロジェクトリーダーと順調にキャリアアップすることが出来ています。

私の勤めているSIerは顧客からの一次請けでシステム開発を請け負うことが多いです。

そのため、上流(要件定義)から本番導入、システム保守まで携わることが出来るのでエンジニアとしてのスキルアップにつながっています。

 

年収が1.5倍になった

SES企業に勤めていたころに比べ、年収が1.5倍となりました。

基本給が少し上がり、ボーナスが年間2か月から6か月に増えたためです。

SES企業は人材派遣で収益を得ており、一般的に給与は低く設定されていることが多いです。

SIerは受注金額から社内の人件費を差っ引いた分が儲けとなるため、SES企業よりは粗利がでやすく、給与もそこそこかなと思います。

プロジェクトが炎上すると大赤字となったこともありますが、他の案件で補えるため、給料・ボーナスが下がるほど炎上した経験はまだありません。

 

帰属意識が生まれて人間関係が良くなった

毎日同じオフィスで腰を据えてシステム開発に従事できるため、

 

 

ユーザー系SIerに転職して感じたデメリット

残業が2倍以上増えた

上記で「年収が1.5倍になった」と書きましたが、残業は2倍以上に増えました。

理由としてはプロジェクトリーダーとして、

ドキュメントの作成、要員の管理、工数管理など、プロジェクトメンバーが仕事をしやすいような環境を作るために多岐にわたる仕事があります。

 

P(結論)
R(理由)
E(具体例)
※反論
※再反論
P(結論)

システム保守のストレス

どんなシステムでも開発して終わり!ではなく、導入後もずっと保守をしていく必要があります。

会社により異なりますが、私の会社では「開発時のプロジェクトリーダーが保守を担当する」といった決まり。

そのため、システムを作ればつくるほど保守するシステムが増え、問い合わせ対応に掛かる時間が増えていきます。

 

問い合わせの内容は

「操作してたらエラーが起きた」

「何もしてないのにシステムが起動しなくなった」

「先月入力した金額がおかしい」

など様々です。

すぐに解決できる時もあれば、データのリカバリーが必要となる問い合わせもあります。

今開発しているプロジェクトが忙しい時でも、顧客からの問い合わせを無視することはできないため、思うように作業が進められずストレスになる時があります。

 

思ったより雑務が多い

客先に常駐していた時は、集中してシステム開発を行うことができました。

 

  • 複数顧客からの問い合わせ対応
  • 見積書作成
  • 社内の端末管理、要員管理
  • 部内の進捗管理会に参加

などシステム開発以外の雑務が多く発生して、日々時間を取られています。

 

 

まとめ

 

 

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meitantei
30代の既婚現役SE&WEBライター業。
資産運用、電化製品、ファッション、金属バットなど自分が好きなコト、モノを発信するブログです。
「来てくれた人に損はさせない」が信条。

留年ギリギリで大学卒業後、底辺フリーターに従事。 その後、ゲーセン、税理士事務所、零細SES、中小SIerと謎のジョブチェンジを重ねてます。